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近年、東京都では空き巣やひったくり振り込め詐欺などの多様な犯罪が発生している。警視庁の区市別刑法犯発生状況を見ると、刑法犯の認知件数は年々低下し、2015年上半期では前年同期から8.8%減の約53万9千件と戦後最小であった。しかし防犯対策には完全という言葉はなく、住民の安全を守るためには積極的な政策が必要である。
このような背景のもと、実際に犯罪が起こる原因は何か考えていきたい。






まず第一の問題点として犯罪が起こりやすい都市環境があげられる。犯罪は入り組んだ道路や住宅街などの目の届きにくいところで多く発生する。またそのような場所には防犯カメラが設置していないこと多く、犯罪が起こった時には発見が遅れてしまう場合がある。
第二の問題点として、人とのつながりの希薄さが発展し地域でも目が不十分であることがあげられる。東京都には全国から多くの人たちが集まり生活をしている。しかし、その結果近隣の人の名前や顔が分からないという人も多い。近年では高齢化が進んでおり、ひとり暮らしをしている高齢者を狙った振り込め詐欺が深刻化している。このように住民同士でのコミュニティーが成り立っていない地域での犯罪が多く、地域コミュニティーの強化が重要になってくる。
以上のような問題点を解決するために東京都ではどのような政策をすればよいのだろうか。私は犯罪に津おい都市環境の構築といったハード面と、地域コミュニティーの構築といったソフト面での対策が重要であると考える。
まず犯罪に強い都市環境を構築するために、防犯カメラの設置や地域犯罪マップの作成が必要であると考える。東京都墨田区では街灯や防犯カメラの設置にかかる助成や地域安全マップの作成を行政が行っている。人通りのないところや暗い路地裏などに防犯カメラが設置できれば犯罪が起こった際の手掛かりになるだろうし、事前に犯罪が起こらせないような抑止力も働く。また地域安全マップの作成により、子供やお年寄りが危険な場所を知り、事前に避けることができれば今後の犯罪件数も減ることになると思う。このように犯罪に強い都市環境の構築には犯罪を事前に防ぎ、そして犯罪が起こった後のデータを簡単に調査できるような防犯カメラの設置と地域安全マップの作成は必要である。
そして地域コミュニティーの強化に対しては、高齢者の積極的な社会参加が重要である。東京都江戸川区では「すくすくスクール」という活動が実施されている。この活動は小学校の放課後、まだ家に親がいない子供を対象に高齢者が子供のお世話をするボランティア活動である。これにより高齢者の社会参加が促されるとともに、地域の子供と世代を超えた関係も築けることができる。このように高齢者の社会参加によって地域とのコミュニティーも形成し、犯罪に強い町づくりを構築することができる。
以上のように私は犯罪から住民を守るために都市環境の構築というハード面と、地域コミュニティーの形成というソフト面での考えを論述してきた。このハード面とソフト面を相互に行っていくことで犯罪に強い町を作ることができると思う。