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コンパクトシティーとは

コンパクトシティーとは、市街地に様々な機能を集約し、コンパクトな規模に収めた都市形態のことである。またそうした都市形態を目指す都市計画を目指すところもある。

高度経済成長における人口の増加と自動車の普及により、政策的にも郊外の住宅地や大型商業施設の開発がおこなわれてきた。

しかし最近はこのような市街地の郊外への拡大を見直す意識がもたれている。では、コンパクトシティーが提唱されるようになった背景はいったい何であるか。





 

人口減少による市街地衰退

まず、第一に中心市街地における人口の減少である。

人口が減少することによって、中心市街地の空洞化がおこる。

具体的には、商店街のシャッター化などがあげられるが、特に地域密着型の地域の商店街では顕著になりやすい。

また地域の産業が衰退していくことによって都市全体の活力低下や魅力の創出にもつながると考えられる。

 

広大な地域でのコスト増

そして第二に行政サービスにかかわるコストの増加である。

郊外進出に伴って過度に広範囲にわたり建築整備された公共施設をはじめとするインフラは、コストパフォーマンスの低下を招く。

特に上水道、下水道などのネットワーク型の公共施設は、ある一定の区域に利用者が少数しかいなければ割高な行政サービスになってしまう。

そしてインフラの維持、管理費用は強制を圧迫し、行政の柔軟性を低下させる。それから、第三に車を利用しない人の存在である。

車を自由に使えない住民にとって、広大な市街地は極めて生活しにくく、行政機関や病院へのアクセスも悪い。ではコンパクトシティーを推進していくうえで行政が増すべき取り組みとしていかなるものが考えられるか。


コンパクトシティーを構成するためには、様々な機能を集約に向けた取り組みと、自動車依存社会からの脱却に向けた取り組みが必要である。この 2点についていか具体的に述べる。

 

計画的な都市整備

まず、第一に様々な機能の集約に向けた取り組みとして、計画的な都市整備が必要である。

たとえば、医療、保険、介護の機能を持つ複合施設を地元の商店街や駅などの近くに設ける一人が集約型の施設配置があげられる。

このような街づくりを実現することによって、ワンストップサービスの供給が可能となり、住民の利便性の向上に貢献することが期待できる。

大田区では大森駅前に保育園が設けられていて、同駅を利用する子育て世代の通勤者にとっては便利である。またこのような集約型のまちづくりは公共施設の管理、維持費の一本化や行政サービスのコストパフォーマンスの向上にもつながると考えられる。

しかし市街地構造を変えていくには膨大な資金と時間を必要とするので、優先順位をつけて一つずつ着実に実行していくことが必要である。

 

交通網の整備

そして第二の車依存社会からの脱却に向けた取り組みとして、公共交通網の整備が必要である。各個人が車を要するに様々な施設への良質なアクセスを維持するために公共交通の果たす役割は大きい。

理想としては、鉄道やバスなどの公共交通を移動軸として、拠点となる駅やバス停から400mほどの貢献に住宅、商店、公共施設の使用機能を集約しているものが考えられる。

公共交通と徒歩で目的地にたどり着け、歩いて暮らせる街づくりのために、公共交通を拡大するべきだ。

具体的には区営バスのダイヤの見直し、運行ルートの多様化などがあげられる。

また住民に対するPR活動として、バスの利用回数に応じてマイレージ制を導入し、地元の商店街で使える商品券との引き換えを行うなど、公共交通の利用を積極的に推進する取り組みも必要である。

 

まとめ

このようにコンパクトシティーを実現するには、少し時間がかかるかもしれない。

しかし、今から少しずつ無駄を排除し、財源を確保することができれば、とても住みやすい街に変わっていくと思う。