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2022年の冬季オリンピックが、先日北京に決定した。
2008年には同じ北京で夏季オリンピックが行われており、これで北京は史上初の夏冬両大会開催の地となったわけである。

 

中国国民にとって喜ばしかったのも束の間、開催が決まった中国でも、戸惑いを隠せない問題が起こっている。





 

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以前も問題となったパクリ騒動

北京改題される冬季オリンピック招致ソングが発表されるやいなや、国内外から「パクリなのではないか」という声が上がっている。

 

「氷雪舞動」と名付けられたこの曲は、ディズニーの映画「アナと雪の女王」の「Let it go」に似ていると話題になったのである。
ちなみに、同曲の中国語タイトルは「氷雪奇縁」である。
中国国内からも、「ケチがついた」などと揶揄する声は多い。

 

 

以前にもあった同様の騒動

実は楽曲のパクリが取りざたされるのは、こてが初めてではない。

 

2010年に行われた上海万博のテーマソングも、実はパクリ騒動が起きていた。
「2010等你来」という名のテーマソングが、日本の歌手である岡本真夜の「そのままの君でいて」とメロディが酷似していた。
当初この曲も、オリジナルだと中国の作曲者側は話していた。
岡本真夜と彼女の所属する事務所の双方が歩み寄りをしたものの結局万博の開会式で歌われることもなかった。

 

 

パクリ曲だけではない問題

曲の盗作だけではない。


 

北京での冬季オリンピックには、まだ色々と不安な点がある。
まず、圧倒的に降雪が足りないということ。
平均的に約15センチ程度だという。
冬季オリンピックでは、雪が積もって初めて行うことのできる種目が非常に多い。
そんな中、降雪が足りないのは致命的だ。
中国側は、人工雪を使い競技を行うとしているが、その人工雪作るには大量の水が必要。
水は川から取るようだが、そんなに大量の水を使用して、果たして環境に影響はないのか?という声も多く聞かれる。
また、中国の冬は、一年通して一番大気汚染が激しい状態である。
様々な科学スモッグが充満している中競技を行えば、観客や、ひいては選手の健康にも問題が起こるのではないか。

 

そもそもなぜ北京が選ばれたのか

比較的つい最近、夏季オリンピックが行われた上、降雪量も少なく、大気汚染の問題もある。

そんな北京がなぜ選ばれたのか。
一説には、「他に開催を行える潤沢な資金力がある地域が候補になかったため」と言われている。
そもそもオリンピックは夏季にしろ冬季にしろ、開催には莫大な資金が必要である。
交通機関の整備、競技場の建設、スタッフの確保…数え切れないほども手間暇をかけ、お金をかけ、開催するのである。
もちろん、ノーリターンではない。
それ相応の経済効果が期待できるとされているため、これまで各国こぞって開催地に名乗りを上げてきた。
しかしそれも、近年はそう簡単にはいかなくなってきている。
建設した競技場や道路は、維持費がかかる。
またそれを考えずとも、建設だけで莫大な資金が必要となる。
その資金や費用を、果たして回収できるのか。
その点がネックになっており、立候補を取りやめた地域も少なくない。
つい先日も、2024年の夏季オリンピック招致候補であったボストンが、候補を取りやめている。
「確実に」経済効果がプラスになるとは言い切れないのが問題か。

 

 

日本も例外ではない

日本も、2020年に東京オリンピックを控え、現在準備期間真っ只中である。

 

しかし国立競技場建設予定が白紙になったり、エンブレムの盗作疑惑等、次から次に問題が湧いて出てくる。
オリンピックという行事への投資が、必ずプラスになって帰ってくると言えない時勢なのである。

オリンピックは人に夢を与えるイベントのはずだった。
冬季オリンピックの行われる北京はすでに問題が散見しているが、人口の雪を積もらせると同時に、夢も積らせることが出来るのだろうか。