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2015年8月6日、ちょうど原爆投下から70年たちました。
爆心地近くの広島県広島市中区の平和記念公園において、午前8時から開かれた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)には、ケネディ駐日米大使たちを含め核を保有している国の政府関係者らが出席し、70年前の原爆投下で犠牲となった人々を追悼しました。





原爆投下の午前8時15分には黙祷の時間があり、各国の代表や広島市長などが平和への願いを話された。
式典には5万5千人出席し、過去最多の100カ国参列となりました。

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安部首相、EUの代表、核保有が認められている米英仏ロ中のうち、中国以外の4カ国代表が出席されました。
キャロライン・ケネディ在日米大使は声明を出され、「オバマ米大統領の《核なき世界》を実現する目標を推進するため日本と引き続き協力していきたい。

戦後70年の今年、日米関係は和解の力のモデルとなっている。」と表明しました。ケネディ大使は昨年も式典に出席しており、ゴットメラー国務次官も米高官として初めての参加となりました。
英国のヒッチンズ駐日大使は、3回目の出席でしたが、今年は「衷心(ちゅうしん)より哀悼の意を表するため出席した」と記者団に説明され、「イランなどの国々と交渉し核拡散防止条約(NPT)の実現を目指すとともに、核保有国が核兵器を最小限に削減しなければならない。英国も努力していく」と力を込めて話された。
仏国のバレッツ駐日臨時代理大使は、「式典は、原爆によるすべての被害者に哀悼の意を表する重要な機会だ」と述べておられた。
広島の松井一実市長は平和宣言で「広島をまどうてくれ(元通りにしてくれ)」という被爆者の悲痛な叫びをおりまぜながら、各国の指導者に絶対悪である核兵器廃絶と武力に依存しない安全保障の仕組みをつくること、被爆地訪問を訴え、政府に対しては「核保有国と非核国の橋渡し役として議論を主導するように期待する」と述べられました。


 

原爆投下された広島だからこそ強く強く願う言葉ではないでしょうか。
安倍首相は式典では「核兵器のない世界」の実現に向けて取り組むとは発したが、「非核三原則」には言及されなかった。
また、式典後には市内で被爆者団体代表らと面会されたが、そのときに安全保障関連法案については「被爆者の願いに背く」として撤回を求められたにも関わらず「戦争を未然に防ぐもので、必要不可欠だ」と述べられ、安部首相の意思が強固なものを感じさせられました。
厚生労働省によると、被爆者健康手帳を持つ人は2015年3月末で18万3519人となり、平均年齢は80・13歳となりました。
被曝の体験を知らない世代が増えてきている今、被曝の体験を語り継ぐことの大切さも痛感させられます。
広島市では、昔は毎年夏休みの8月6日に全校登校日として戦争の話や映画を知る機会を作る取り組みをされている小学校もありました。
この取り組みがあったからこそ、また、原爆資料館や原爆ドームへの社会見学などを経験されているからこそ、広島の子供たちは戦争を知らない世代であっても戦争や核兵器の恐ろしさを目で耳で感じて歳を重ねてきているといえます。

 

広島だけではなく、日本全校、また世界中にこの取り組みがよりなされること、また核兵器のない平和ない世の中が来ることを切に願います。
平和式典のあと、平和公園にて夜18時からおのおのが平和への願いを書いた灯篭流しを行い、夜の闇に7500もの灯りが灯ります。
灯篭の紙には、原爆の子の像にそなえられた折鶴の再生紙が使われているものもあったり、ロウソクに灯す火種は福岡県八女市星野村に保存されていた原爆の残り火が使用されているそうです。