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参議院選挙制度改革により島根県と鳥取県、徳島県と高知県が合区されました。
これにより、今まで各県から2人ずつ参議院議員が選出されていたのが、この2県から2人の参議院議員が選出されるようになるということで、この県に住む人の多くは憤りを感じています。






元々これらの県は自由民主とは非常に強い県なので自由民主党内からも異論があったのですが、参議院では過半数を占めていないこともあって他の党との調整により、4つの県での合区を受け入れた形となりました。
これにより10増10減という形になり、新潟県と宮城県、長野県では定数4が定数2となり、東京都は定数10が定数12となり、さらに愛知県では定数6が定数8となり、北海道や兵庫県、福岡県では定数4から定数6となりました。
しかしこれらの選挙制度改革は、小手先だけの改革であるとの批判を免れることはできません。
1票の格差も約3倍に止まるので、仮に時期参議院選挙が行われた場合に選挙無効の訴えを起こされたら裁判所がどのように判断するか、今から懸念されています。
この参議院選挙制度改革において注目するべきもう一つの点は、自由民主党と連立を組んでいる公明党がこの案に反対したことです。
公明党は野党である民主党と伴に20増20件を主張しました。
この案は合区が増えることになるため、伝統的に自由民主党が強い県の定数が減るために自由民主党としては受け入れることができませんでした。
そのため連立を組んでいるにも関わらず、2党がばらばらの案を主張してしこりが残った形となりました。
参議院議員は定数が252で3年ごとに半数が改選されることになっています。
ですから参議院議員選挙は121の議席を選挙区73、比例区48で争うことになります。
この定数を維持しての選挙区の見直しを行ったことについては、抜本的な選挙制度改革になっていないとの批判もあります。
また合区をしたにも関わらず、新潟県と宮城県、長野県で定数が減ったために1人区が逆に増える形となりました。
そのため1人区の選挙結果が参議院議員選挙の勝敗を決することになりますが、1人区は伝統的に自由民主党が強い県が多いために、この選挙制度改革も党利党略ではないかという批判もあります。
参議院議員選挙は昔は大選挙区制だったために、政党の支持を受けない無所属議員も多く当選していました。
しかし今の選挙制度になってから無所属で当選することは非常に難しくなってしまい、政党の公認を得て立候補をしないと当選することが覚束なくなったために、参議院議員の多くが政党に所属している議員で構成されています。
そのため参議院は衆議院のカーボンコピーと揶揄されることもしばしばあります。
また衆議院議員選挙で落選した人が、参議院議員に立候補して当選する人も増えてきました。
そのため参議院の役割は何であるのか、疑問に思う人も増えてきています。
昔は参議院は良識の府とされてきましたが、今ではその役割自体が疑問視されているのです。
それを払拭する方法は、選挙制度を大改革するしかないのです。
しかし党利党略が絡んでしまい抜本的な改革が出来ないまま、中途半端な選挙制度改革でお茶を濁したような形になってしまいました。
そのため参議院の役割については、今後も様々な意見が出てくることが予想されます。
様々な意見を集約する場として参議院があるのならば、政党色を薄めた形にしなければなりません。
衆議院議員も参議院議員も同じ政党に所属する議員が圧倒的多数を握るのであれば、参議院は衆議院のカーボンコピーだと言われても仕方のない面があります。
そのようなことを言われない為にも、抜本的な選挙制度改革をする必要があります。