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埼玉県知事選で現職の上田清司氏が当選しました。

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上田清司氏は民主党の衆議院議員から埼玉県知事に立候補して当選し、知事を3期務めました。
そして改革派知事として様々な改革を断行してきました。
その中に多選自粛条例というものがあり、埼玉県知事としての自らの任期を連続3期までとする条例を制定しました。
ところが今回4選を目指して立候補したことで、批判を浴びることになりました。






ここで評判を落とすことになります。
埼玉県議会の最大会派である自由民主党は、自ら制定した多選自粛条例を破った上田氏を激しく批判し、県連レベルで対抗馬を立てました。
さらに日本共産党も対抗馬を立てたこともあって、選挙戦は盛り上がるかに見えました。
県知事選は地方選挙とは言え、その結果は国政にも影響する場合があります。
しかし上田清司氏の場合には、3期までは自由民主党の支持を受けていたこともあり自由民主党の支持者からも上田氏を支持する人がたくさんいました。
また安保法制に関する問題も県知事選の焦点になるかと思われましたが、上田氏は民主党の副幹事長まで務めた人物とはいえ、元々は自由民主党に所属していたこともあり自由民主党から民主党に移って当選しただけに、集団的自衛権に関しては賛成の立場です。
ですから集団的自衛権に明確に反対したのは日本共産党が支持する柴田候補だけでしたが、埼玉県議会において日本共産党の議席は5議席しかなく、仮に柴田氏が当選した時に県議会は少数与党になってしまうため県政が滞ってしまうのではないかという不安も有権者にあったようです。
また県知事選は現職が圧倒的に有利であり、余程の大物が相手候補でない限りは現職が強みを発揮する選挙でもあります。
自民党県連が推した塚田氏は元官僚であり出馬が遅れた影響もあって認知度が低いために、それが上田氏に大差で敗れた要因でもあります。
ただ今回の埼玉県知事選の投票率は26.63%と有権者の約4人に1人しか投票に行きませんでした。
投票率が低いのは大きな問題ですが、なぜこのような低投票率になったのかを真剣に考える必要があります。
勿論選挙に行かない有権者にも大きな問題はありますが、それだけとは言えません。
その背景には政治不信があります。
政治に関して不信感を持っていて、誰に投票すれば良いのか分からないと考えている人もたくさんいます。
その原因を作っているのが政治家だと言えます。
上田誠司氏は今回の選挙で圧勝しましたが、自ら制定した多選自粛条例を破ったということに関しては反省する必要があります。
まだやり残したという理由から立候補したわけですが、埼玉県の発展のために努力したい気持ちも分からないことはないですが、しかし見方によっては権力にしがみついている印象を与えます。
そういった悪印象のために選挙に行く気をなくした有権者もたくさんいたはずです。
また前回の埼玉県知事選と違い今回は最大会派の自由民主党が候補者を出したので、本当ならもっと投票率が伸びて接戦になっても良かったはずです。
しかし蓋を開けてみたら上田氏の圧勝と言うのは、自由民主党に対する信頼もそれほどないということが言えます。

 
ですから投票率の責任の低さは、自由民主党にもあると言えます。
確かに選挙の数日前に新聞各紙が上田氏有利の情勢を伝えたこともあり、自分が投票に行っても同じだという気持ちにさせた部分もあります。
その意味で事前に世論調査をするのにも大きな問題があります。
そういった世論調査は、投票に行く気をなくす効果をもたらすのです。
その点はもう少し考える余地はあります。
しかし最大の問題は、政治不信を招いた政治家の揺らぐ政治信条にあります。
今回多選自粛条例を破った上田清司氏には、猛省をしてもらう必要があります。
そしてやり残したことがたくさんあると言うのであれば、しっかりと仕事をしてもらいたいと思います。
県民は上田氏の働きを注視しています。