Pocket

8月12日に中国の天津市で起きた、大規模な爆発事故からもうすぐ1週間が経ちます。
発生当日は現地近くにいてその様子を撮影した人々から、たくさんの動画がネット上に投稿されるなどし、その規模と衝撃の大きさが世界中に伝えられました。
以来、中国当局から発表される死亡者数が少ない事を指摘する声が挙がったり、原因についての考察が様々なネットユーザーや批評家によってなされるなどしました。
その天津爆発事故に於いて新たな動向もあり、事故を振り返りつつ改めて考察していきます。





214124

 

 

中国 天津 地図

中国天津は中国北部・天津市港湾部の浜海新区で8月12日午後11時半ごろ最初の爆発が起きました。天津港は世界4位の貨物取扱量を誇っていますが、爆発の影響で機能不全の状態になっています。

55215

235323

爆発の原因は?

爆心地に近い範囲ではあらゆる物が焼けこげ、吹き飛ばされて消滅した建物がある程の爆発でしたので、原因を正確に考察する事が難しい状況となっています。

一部では水をかけてはいけない化学物質が大量にあり、火災を沈めるため消防団員がそこへ放水したという事が原因ではないかという声も挙がっています。
まだその真相が解明出来ていませんが、8月17日に新たなニュースが発表されました。
爆心地となった天津の倉庫に、猛毒のシアン化ナトリウム700トンが保管されていたというのです。

これの何がまずいかというと、何と保管許可量は24トンだったという事なのです。

12424
許可量の約30倍にもなる猛毒化学物質が保管されていたという疑いからも、可燃性の危険物質が相当量保管されていた可能性も考えられます。
保管されているだけでは当然直接的に危険な事態とはなりませんが、大きな原因になる事は間違いありません。
世界的な貿易港である天津港や、たくさんの高層マンションが立ち並ぶ範囲に於いて、それだけの化学物質が保管されていたとなれば、管理責任者の刑事責任も免れないでしょう。
実際に中国当局は既に、シアン化ナトリウムの保管量の件で刑事事件として立件を進めているとの事です。
今後も原因については調査が進められるはずですので、新たな事実の発表を待ちたいところです。


 

爆発事故による死亡者数について

爆発事故による影響は大きなものとなっています。

まずは多数の死傷者が出たという事についてですが、8月17日の時点でもまだ死亡者数は114名と伝えられています。
しかし、当時の状況を考えますと、消防団員だけでもかなりの数の方がいたそうです。正確には判らないのですが、少なくとも100名は超えていて、ほぼ全滅だと考えられています。

314141
確かに建物が吹き飛んだり熱風により車のホイールが溶けてしまう状況下に居て、生き残れる方はいないと考えるのが妥当でしょう。
つまりは消防団員の方だけで100名は超えているとすれば、発表の114名は明らかに少ないと言えます。
また、焼けこげてしまっている近隣の高層マンションの住人、また近くにあったとされる工場作業員の方などが宿泊する、簡易宿泊施設には2000人の方がいたという声も多いです。
死亡を確認する事が出来たのが114名で、熱風と衝撃により吹き飛んでしまった方は遺体を発見する事も困難という事なのでしょうか。
亡くなったのか生きているのか判らない、行方不明としか言えない方も多くいるのでしょう。
正確な人数など把握のしようもないのかも知れませんが、遺族の方やご家族の方の心境などを思うと、出来る限り正確な見解を発表して欲しいものです。

 

中国天津にある日本企業は

 

中国天津市の大規模爆発に関連し日系企業は16日、経済活動が活発化する週明けを控え情報収集を続けた。営業や生産が再開できず、影響が長期化する企業も出そうだ。

トヨタ自動車は事故現場近くの現地自動車大手との合弁会社「天津一汽トヨタ自動車」の工場を夏季休暇明けの17日から19日まで停止することを明らかにした。現場周辺で避難勧告が続いているためという。

富士重工業は、中国に自動車を年5~6万台を輸出しており天津港は中国に3カ所ある重要な荷揚げ拠点の一つ。長期に港が使えない場合、他の港に荷揚げして陸送も考えられるが、具体的な対応は17日以降に決めるとしている。

マツダは爆発現場近くで保管していたミニバンに傷などの被害が判明したが「中国全土の販売台数は月に100台程度で業績への影響は限定的だ」としている。

引用元:(共同)

 

中国の経済的な影響は?

これだけの規模の爆発が天津市で起きたのですから、経済への影響も大きいと考えられます。

例えば現場近くに保管されていた数千台の輸入車が破損してしまい、被害額は百数十億円にもなるとされています。
また最も影響の大きいものとして、世界4位の貨物取扱量となっている天津港の機能停止です。
昨今、中国は輸出不振に陥っており、最近では経済状況も苦境を迎えていました。
その上で天津港の輸出入の機能停止が長引いてしまえば、更なる経済的な苦境に立たされる事は明白です。
未曾有の大事故となった今回の天津爆発事故、今後も様々な形で中国へ悪影響を与える事が予想されます。