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8月19日、交通事故で負った怪我の治療を装って保険金を騙し取ったとして、小学校講師の奥畑真緒容疑者(29)・接骨院鍼灸院を経営する阪田純宏容疑者(52)・柔道整復師の半田典久容疑者(41)が逮捕されました。
3人は2014年の8月に共謀し交通事故によって怪我をした奥畑容疑者が同年9月5日から12月20日の間に、実際の通院日数である15日を80日と偽り阪田容疑者・半田容疑者の治療を受けたと装って、保険会社から合計約120万円を騙し取ったとされています。





この内、阪田容疑者と半田容疑者は詐欺罪で公判中の身のため、再逮捕となりました。
2人は今年6月と7月、今回の手口と同様にして施術費と慰謝料を騙し取り逮捕されており、今回の逮捕は3度目となります。

小学校講師による詐欺事件、教育者としての意識の低さ

この事件で気になる点は、交通事故で負傷したと装ったのが小学校講師の男性の、教育者としての意識の低さでしょう。教育を施す立場でありながら反社会的行為をして逮捕された事による、勤務先の小学校に通う生徒や保護者の方への信用の失墜は、本人だけでなく学校単位で見られてしまうと理解すべきです。

世の中たくさんの職業がありますが、その中でも特に清廉潔白である事が求められる教師という立場に就くのであれば、自身の一生に於いて反社会的行為はしないという意志を持つ事は絶対であると思います。
保険金詐欺事件としては少額な被害額である事から、軽い気持ちでやったという背景も想像出来ますが、魔が差したでは済まないという事を理解しておいて欲しかったというところです。

年齢の離れた共犯者から想像する背景

こういった複数名が共謀した事件を見ると、いつも思う事は最年少の容疑者はもしかしたら断れなかったのではないかという事です。

もちろんだからといって罪を軽くすべきでも何でもないのですが、犯罪に於いては周りの声の大きい人間に流されて罪を犯してしまうケースも多いです。
中には脅しに近い形で、気の乗らない方を犯行へ参加させるような事例も見かけます。
犯罪の片棒を担がされた事によって人生がどうなってしまうのか、冷静に考えて断る勇気を持つ事も、自衛の方法として非常に大切だと感じます。
特にこのケースに於いては、阪田容疑者・半田容疑者が3度目の逮捕となる事からも、この2人が詐欺を主導しているとも予想出来てしまうため、奥畑容疑者がどういった形で詐欺に加わったのか、その経緯が非常に気になります。
29歳、まだ将来に無限の可能性があるのにも関わらず、この事件で人生に影を落としてしまった事は大変残念です。


 

少額の詐欺で得る物と失う物のアンバランスさ

前述もした通り、この事件は保険金詐欺としては騙し取った金額が少額です。

一生懸命働けばそう時間が掛からずに稼げる金額と言えます。
詐欺が公になって罪を負ってしまう事と、今回の事件で騙し取った金額を働いて稼ぐ事とではまるでバランスが合っていません。
なぜ詐欺を行う前に得る物と失う可能性のある物を天秤に掛けて考えないのか、不思議であり情けなく思います。そういった事も考えますと本当に愚かしい行為です。
この件に限らず世の中の犯罪はお金目当てのものが多いですが、中には本当に少額のお金のために殺人まで犯してしまう方もいるくらいです。
お金に困ってしまうと冷静な判断が出来なくなるのでしょうが、それにしても失う物の方が圧倒的に大きいというケースが多いように思えます。
犯罪に加担する前に、例えば自殺を考える方にとってのいのちの電話のように、金銭的に困った方がSOSを発する事の出来る仕組みなどがあれば、犯行を止められるのではないかと感じます。
特に詐欺罪は罪が重いため、初犯でも実刑になるケースをよく聞きます。
冷静な判断力を持ち、真っ当にお金を稼ぐ道を選ぶ勇気を持って生きて欲しいものです。

 

交通事故自賠責保険詐欺ってどんな詐欺?

 

車を持つすべての人が加入する自動車損害賠償責任(自賠責)保険に対し、接骨院からの保険金請求が急増している。

治療費の基準がなく、請求内容の審査もずさんなため、不正請求が横行。
「生後半年の赤ちゃんが腰痛を訴えた」など、現実にはありえない診断がまかり通っている。

国土交通省、金融庁など関係省庁は、改善策の検討に乗り出した。
損害保険料率算出機構・自賠責損害調査センターによれば、2012年までの5年間で、交通事故件数は76万件から66万件に減った(13%減)。
負傷者は94万人から82万人に減少(13%減)。一方、12年度までの5年間で、接骨院が自賠責に請求した総施術費は452億円から673億円と1・5倍に増えている。
接骨院を営む柔道整復師らでつくる公益社団法人・日本柔道整復師会によると、
接骨院による自賠責への請求が増えた一因には、交通事故患者を抱き込んでの不正・過剰請求がある。