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維新の党が揺れています。

地域政党大阪維新の会の橋下徹大阪市長が作った日本維新の会がその前身で、石原慎太郎氏ら当時存在した立ち上がれ日本の人達が加わる形で2012年の衆議院議員選挙を戦いました。

この時に53議席を獲得して衆議院では第3党に躍り出ました。





しかしその後石原慎太郎氏と原発問題等で対立して最終的には分党し、維新の党と次世代の党に分かれました。そして2014年12月の衆議院議員選挙では苦戦が予想されていましたが、41議席を獲得して衆議院第3党の座を維持しました。

逆に次世代の党は比例区では議席を得られず、小選挙区で地盤の強いベテラン議員が何とか当選し2議席を得るに止まり明暗がはっきりとしました。
この維新の党は次世代の党と分党した後でも、大阪組と東京組とで分かれています。
維新の党が選挙である程度議席を得ているのは、大阪市長である橋下徹氏の圧倒的な人気にあります。

橋下徹氏個人の人気によって支えられていると言っても過言ではありません。
しかし橋下徹氏は難しいタイプの人間で、気に食わないことがあると明け方の3時からツイッターで批判を始めるほどで、その執拗さはとても大阪市長とは思えない程だと言われています。


しかし言いたいことを言い放つその政治姿勢は、今までになかったタイプとして注目されています。
橋下徹氏と言えば大阪都構想を1丁目1番地に掲げていました。
そして住民投票にまで持って行きましたが、僅差の末に敗れて任期限りで市長を辞める意思を伝えました。
同時に政治家も止めて今後二度と政治家になることはないと断言して、皆をびっくりさせました。
しかし最近の橋下徹氏の言動を見ていると、首を傾げる行動が目立ちます。
5月17日の住民投票を「ワンチャンス」と言いながら、ここにきて大阪都構想の再来を持ち出しているのです。
確かに今のところ政治家に戻るという発言はありませんが、このような言動は自らの影響力を保持したいからに他なりません。
さらに注目するべきは、その橋下徹氏に付いている大阪系維新の党の執行部批判の凄まじさです。
維新の党の柿沢未途氏が山形市長選で民主党と共産党の候補を支援したことに対して大阪系維新の党の議員が顔を真っ赤にして激怒しブログ等で激しく罵倒しました。
さらに橋下徹大阪市長の腹心である松井一郎大阪府知事が「幹事長に「個人」はない。わがままやりたい放題、赤ちゃんだ。」と叫んだのです。
府知事が自らの政党の幹事長にこのような発言をするのは、非常に珍しいことです。
松井一郎氏は元々自由民主党の大阪府議でした。
ですから考え方も自由民主党に近く、安倍晋三氏とも仲が良いことで知られています。
橋下市長が住民投票で敗れ政治家引退を示唆した時には、安倍晋三総理と菅官房長官、橋下徹大阪市長と松井一郎府知事とで会食をしたことでも大きな注目を集めました。
つまり安倍晋三総理に近いのが大阪系維新の党なのです。
そのため山形市長選で民主党と共産党が推す候補者を応援した柿沢幹事長を激しく罵倒したのです。
さらに大阪系維新の党は民主党を激しく罵倒して、民主党のような政党にはならず対案の出せる野党を目指すと、大阪系維新の党のある議員は平然とブログに書いています。
しかしこの大阪系維新の党の議員の行っていることが、政権与党時の民主党の議員の行ったことと全く変わりがないことに気づかないことに驚きを禁じ得ません。
政権与党であった当時の民主党はゴタゴタが絶えませんでした。そしてついには小沢一郎氏が追い出され衆議院選直前には多くの議員が民主党を去って行きました。
民主党の議員の中には平然と執行部批判をする人もいて、国民はその姿を見て民主党に嫌気がさしたのです。
ところが大阪系維新の党のある議員は、自らの党の幹事長を激しく罵倒しながら民主党の違いを誇らしげにブログに書いているのです。
そこには維新の党が東京系と大阪系に分かれているという事実が如実に表れています。
だからこそ大阪府知事の松井一郎氏が平然とそれを擁護する発言をしているのです。
維新の党は衆議院で第3党ですが、このようにその内実は非常に複雑です。
11月には代表選も控えています。
この代表選の結果次第で、維新の党の今後は大きく変わることが予想されます。