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デマを信じたあきれる行動

ネット上での情報は、便利なことも多いですが、真偽のほどが解らないことや冷静に考えるとありえないことを信じてしまい、行動を起こす人たちが多くなっています。8月末に警察への通報が急に増えたのですが、これは犯罪が増えたのではなく、そのこと自体が犯罪ではないかと思えるほどの間違い通報だったのです。

慌てて切ってしまった電話に折り返し通報理由を聞くための電話をしなければなりませんし、警察の治安維持の妨害をしていることになります。





スマートフォンの画面上で110を押して発信すると、通信速度が速くなるというネット情報を信じて、実行をした人たちがたくさんいるからです。

非常に短絡な行動ですし、一握りの若者だと思っていたら、どんどん広がり、宮城に愛知、京都や大阪、なんと福岡県にまで及んでいるのです。

実は、このデマはエイプリルフールにツイッター上に発信された内容なのですが、なぜか今またそれがひそかに広がりだしたという状態なのです。

 

「デマ 拡散希望」は犯罪です!

虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の業務を妨害すること(偽計業務妨害罪)。または威力を用いて人の業務を妨害すること(威力業務妨害罪)を内容とする犯罪である。

前者は間接的、無形的な方法で人の業務を妨害する行為を処罰し、後者は直接的、有形的な方法で人の業務を妨害する行為を処罰すると観念的には区別できるが、実際の境界線は不鮮明である。

威力の認定に要求される有形力の程度は、公務執行妨害罪の成立に要求される暴行、脅迫よりも軽度のもので足りると解されており、この意味で業務の方が公務よりも手厚く保護されているとも言える。

保護法益は業務の安全かつ円滑な遂行である。

なお、本罪について判例は危険犯であるとしているが、侵害犯であるとする説も有力である。

引用元:ウィキペディア

 

卒業式での『君が代』斉唱に反対し不起立を呼び掛けた高校教諭が威力業務妨害罪で有罪判決を受ける、などのケースもある。

悪戯目的で電子掲示板やウィキサイトなどに「○○駅に爆弾を仕掛けた」「○○の小学生を殺す」などと(虚偽の)犯罪予告を匿名で書き込み、本来必要のない警備・警戒をさせたということで警察に対する威力業務妨害罪で逮捕される例があるが、損害や脅威を受けた民間人等の告訴に基づく業務妨害罪や脅迫罪などはともかく、「警戒にあたらせたことによる警察に対する業務妨害罪」に関しては、2011年現在起訴に至った例はないため判例はない。

インターネットの掲示板に、「6月16日3時にアメリカ村で無差別殺人おこします」などと書き込み、警察に警戒活動を行なわせる等して警察官の正常業務遂行を妨害した事件で、偽計業務妨害罪の成立を認めた例がある。

引用元:ウィキペディア

 

どうしてばかげたことを信じてしまう?

このようなばかげた情報を信じているというよりは、面白がっている人のほうが多いのかもしれません。

事件が起これば、勝手に犯人像を作り上げて無関係な人の写真を載せて犯人だとうわさを流されてしまったという人もいます。


刺激と興味を持たせるキーワードが潜ませてあるからです。インターネット上には、デマ情報削除の依頼のための裁判を起こす人たちも増えてきています。

 

また、情報検索サイトに対しては残っている過去の検索結果を削除する依頼も増えてきています。今回の110番事件は、沖縄警察がツイッターに対して削除を依頼したということです。

しかし、とんでもない状況になればなるほど、このデマを行動に移す人は増え続けているのです。

まるで、テレビドラマのようなことが起こることに刺激と快感を感じる人たちもいます。強く呼びかけても止まる気配はありません。

次の刺激的なキーワードが入っているデマとの交代が来なければ止まないのかもしれません。

 

犯人の目的は刺激性のあるキーワードでだますこと

110番の発信がスマホの通信速度を速めるというのを、「え、そんなことってあるの?本当に?」と一瞬立ち止まり、半信半疑になる人たちを楽しみ、「嘘だよ。エイプリルフールじゃん」と、だましてやったという感じで軽く言ったに違いないのですが、たくさんの人にそれに乗って行動する面白みを与えてしまったということでしょう。

エイプリルフールにはたくさんのデマや嘘が飛び交いますが、それが社会的に大きな問題となることを犯人は想像もしていなかったでしょう。

こんなバカなことをするほどあほではないという人も、東北の震災の時には、電気を節約すれば、東北の人たちにその電気が渡り、助かるということを回覧してくれというものが出回り、回覧を助けた人たちがたくさんいます。

 

電気技術職の人ですらそれを回してしまったと言いますから、周囲がネット情報で興奮し、それに巻き込まれた時は、真偽や正誤の判断能力が止まってしまうことがあるということです。

110番デマは、通信速度を早くしたいという思いの人が多いため、だれかがまたその心に火をつけたのでしょう。

東北の震災の時も、何かをしなくてはいけないけど何もできないという、人々の心のジレンマに火をつけたデマでした。

警察泣かせの今回の事件は、犯人はそれをどんどん広めるつもりはなくても、通信速度というキーワードが刺激を与えてしまいました。

ツイッター投稿した4月よりも、今はさらにパケットについて敏感になっている人たちが増えていますから、たくさんの人が、まんまと乗ってしまいました。

 

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ネット社会に生きる人たちは情報の正誤を確かめるべき

110番通報事件を笑う私たちも、キーワードをうまく使われると、デマに乗せられてどんな行動を起こすか解りません。

現に警告が出ているにもかかわらず、この行動は収束していません。

例えば、ダイエットを意識しており、未だに成功したことのない人は、ダイエットに絶対に効果があると一言付け加えられれば、何でもしてしまうでしょう。

今回の110番事件は、それと同じです。

自分の滑稽な姿だと厳しく自分を制するための教訓にしたいものです。

ネット社会に生きる便利さの中では、ばかげた情報の発信者にもならないようにしなければなりませんし、出回る情報の正誤を必ず確かめ、深く思案する行動を忘れないようにもしなければなりません。