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はじめに

8/30に全国の300カ所以上で安保法案反対を訴えるデモが行われました。
海外の数多くのメディアもデモの様子を紹介するなど注目を集めています。

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そもそも安保法案とは何なのか?





これまでのデモや様々な反対運動に対しては賛否両論色々な声が聞かれました。
特に法案に賛成する人の意見で多いのが反対派は法案の中味を理解していない
という意見です。
そもそも、安保法案とはどのようなものか、考えてみましょう。

安保法制の見直しのきっかけは1991年の湾岸戦争でした。
湾岸戦争において日本はアメリカに130億ドルの財政支援を行いました。
しかし、自衛隊を現地に派遣しなかったことで国際社会からの評価は低いものだったのです。
その後、日本は国連平和維持活動(PKO)への参加やイラクへの人道支援参加など
徐々に自衛隊の海外派遣を拡大させて来ています。
さらに安倍首相は2014年には集団的自衛権の行使を容認し、
2015年の夏までの法案成立をアメリカのオバマ大統領と約束しています。

集団的自衛権

次に安保法案とは切っても切れない関係の集団的自衛権について考えてみます。

もともと日本は、
日本に外部からの武力攻撃が発生した場合に限って武力行使を認めていました。
これが個別的自衛権です。
今回の安保法案成立でさらに踏み込んだ武力行使が可能となります。
「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、
これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、
自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合
武力行使を認める」
というものです。
これが集団的自衛権です。
これまではそもそも自衛隊が戦闘状態の地域に派遣されることはあり得ない
という前提でしたから個別自衛権のみで十分だったのです。
ですから、戦闘下で親密な他国が自衛隊の目前で攻撃を受けるという事態は
想定されたいなかったのです。
今回の集団的自衛権行使を容認することは
自ずと戦闘状態の地域への自衛隊派遣を認めることでもあるのです。

 

安保法案の内容で問題視されている点

安保法案の内容で特に問題視されているのが

「戦争法案である」ということと「徴兵制の復活」です。
これらのことについても確認してみましょう。

今回の法案が成立した場合、自衛隊は人道支援だけでなく、
後方支援としての活動が可能になります。
後方支援とは、人道支援とは異なり兵站、つまり補給部隊であり、
真っ先に敵国からの攻撃対象となる恐れがあるのです。
さらにサマワでは自衛隊が攻撃を受けた場合は米軍が守るという前提での派遣でしたが、
後方支援となれば自分の身は自分で守るしか術はありません。
後方支援として自衛隊を派遣するとなれば、
当然敵国からの攻撃に備えた重装備での派遣が必要となります。
これまで自衛隊が行ってきた派遣とは明らかに意味合いが異なるのです。


また、現状アメリカはほぼ地球全体の防衛を担っています。
当然ながらアメリカ一国が担うことは不可能です。
アメリカには日本に北半球の太平洋西岸の防衛を担ってほしいという思惑があるのです。
日本国内のみならず、これまでアメリカは積極的に戦争に参加してきたというイメージがあり、今回の安保法案の成立によって、アメリカの防衛構想に利用される形で戦争に参加せざるを得なくなるのではないかと危惧する声があるのも事実です。
さらに戦争により直接的に参加することは、
敵国からの報復攻撃やテロの標的となるリスクにもつながるのです。

徴兵制になってしまうのか?

安倍首相は徴兵制の復活についてはあり得ないと断言しています。

ですが、今回の法案が成立すると自ずと日本の防衛範囲が拡大します。
当然自衛隊の人員確保が必要となります。
日本は人口減少社会と言われています。
その中で人員を確保するためには
いずれ徴兵制が導入せざるを得なくなるのではないかとの見方もあるのです。

 

世界の徴兵制度

シンガポール

知ってましたか?シンガポールにも徴兵制があります。
17、8歳から2年間軍隊に入って、兵役が終わってからも40歳になるまで毎年数日〜数週間(人によって違う)訓練を受けないといけません。

フィンランド

のんびりとしたイメージのあるフィンランドですが、この国にも徴兵制があります。
兵役の期間は半年〜1年と人によって違います。

マレーシア

国民全員ではなく、コンピューターによって無作為に選ばれた男女が3ヶ月間、共同生活をします。他の国の徴兵制とは違い軍事的色彩は薄く、社会奉仕活動のようなものがメインだそうです。

タイ

タイはくじ引きで軍隊に行くか行かないかが決まります。
赤(軍隊行き)を引いた人はその場で失神してしまう事もあるそうです。

韓国

陸軍と海兵隊は2年、海軍は2年2ヶ月、空軍は2年4ヶ月軍隊に行く必要がありますが、海軍と空軍は志願しない限り配属されないので大半の人が2年間の兵役になります。

イスラエル

イスラエルでは18歳か19歳から男子3年、女子2年の兵役義務があります。
女子にも軍事訓練を強制する国は珍しいです。

北朝鮮

北朝鮮では世界最長の10年間の兵役が義務付けられています。
どの部隊に配置されるかは両親の政治・経済力が強く影響するようで、一番人気は平壌で勤務出来る「護衛総局」という部隊なんだとか。

ベトナム

大学生は免除されているので農家の次男や三男が行く事が多いそうです。
ちなみに写真は一時期話題になったベトナムのかわいすぎる女性兵士。
女性も志願すれば軍隊に行く事が出来ます。

引用元:http://matome.naver.jp/odai/2134975202634429601

まとめ

今回のデモは

私達に安保法案に対してもう一度考えてみるきっかけを与えてくれました。
今後このデモが単なる流行で終わるのか、
しっかりとした活動として根付いていくのか?
ただ否定するだけでなく
安保法案の良い所と悪い所をしっかり見つめ直す必要がありそうです。