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2014.2.27 09:29

ミニバイクで歩行者をひき逃げし、死亡させたとして、京都府警伏見署は26日、自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、京都市伏見区、金属加工会社社員の男(41)を書類送検したと発表した。同署は認否を明らかにしていない。書類送検は21日付。






血したまま出勤の男性、事故の記憶なく2カ月後死亡…京都府警、ひき逃げ容疑の41歳男を書類送検

書類送検容疑は、平成24年12月10日午後5時40分ごろ、同区向島東定請の市道で、歩いて出勤していた同市上京区の派遣職員、西田仁さん=当時(75)=にミニバイクで衝突し、救護措置をせずに立ち去ったなどとしている。西田さんは頭蓋骨骨折などの重傷で病院に搬送され、約2カ月後の25年2月22日、転院先の病院で死亡した。

同署によると、西田さんは事故後、男と会話をしたあと約100メートル離れた職場に出勤。同僚の男性が頭から血を流していることに驚き、110番した。出血の理由を尋ねると「よくわからない」と答えたという。

同署は事故後、現場に残った破片からミニバイクの車種を特定し、現場付近で登録されている同型のミニバイク121台の捜査を開始。25年9月、120台目で男が浮上し、任意で事情を聴いていた。

事故後、西田さんが職場に出勤している状況などから、ひき逃げが成立するかなどについて慎重に捜査していたが、西田さんの命日の前日の今月21日、書類送検した。同署幹部は「ご遺族のためにも、一周忌までに送致したかった」としている。

引用元:

http://www.sankei.com/west/news/140227/wst1402270078-n1.html

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事故後、そのまま出勤をした被害者

ミニバイクでぶつかられた被害者が、そのまま会社に出勤し、流血を見て驚いた同僚が110番通報をしたことで、交通事故が発覚したという事件が、平成24年の冬に京都で起こりました。

被害者の男性は、その2か月後に亡くなりました。頭がい骨骨折などの重傷でありながら、事故のことを覚えておらず、自分がどのような状況かもわからないまま、加害者と会話を交わし、事故現場を立ち去り、会社にいつも通り出勤していたのです。

被害者の男性に事情を聴いても、雲をつかむような状況だったのでしょう。警察署は事故現場で回収したミニバイクの破片をもって、百台以上のミニバイク捜査をしらみつぶしにしたそうです。

そして、120台目で容疑者を見つけて、この度やっと書類送検できたそうです。


容疑者が認めたかどうかについては公開されていませんが、確信を持ってなされた送検であることは確かなようですが、お互いに「大丈夫ですか?大丈夫ですよ。」と言い合って別れたかもしれないこの事故は、どのように判断されるのか、世の中の注目されるニュースになりつつあります。

 

加害者は根耳に水?罪はどの程度?

頭から出血する男性が、意識もはっきりとしており、会社に出勤するのを見送り、大丈夫だったのかと思って別れた後に、実は重傷の状況であり、死亡してしまったなどということは、加害者には寝耳に水だったでしょう。

気になりつつも、そのまま立ち去ってしまったという故意でなかった場合に、どの程度の罪として扱われるのかが疑問となります。

本人は「悪気はなかった」と言い張るのでしょうが、加害者として捕まった男性はすでに41歳の男性です。

中年にもなった男が、事故後を放っておくという判断などするかと、被害者側の遺族は「ひき逃げ」ではないかという非難の気持ちを持つに違いありません。

 

ひき逃げになるのか、ならないのか

ひき逃げというのは、人の死傷とかものが壊れたりという状況が起きる事故になった場合に、運転の停止や救護、道路上の危険を回避するなどの措置を取らずに立ち去ることを言いますから、現に被害者が血を流している状態である被害者を引き留めて救急車を呼ぶこともせずに、自分も現場を立ち去ったのです。

人身事故はケースバイケースと言われますし、自分でも知らなかった事故の結果に情状酌量はあっても良いのではないかなどと思う人も多いでしょうが、警察への届け出も行わず、その後、本当に大丈夫なのかを聞きに被害者の元にも訪れなかった、この41歳の男性が、ひき逃げとして扱われる可能性は、十分にあるでしょう。

 

自分の立場に置き換えて

もちろん、加害者を捕まえた警察の人たちや巷の人たちがそのような推測をしたところで、裁判の行方がどのように進むのかは解りません。

けれども、実はそれに近い人身事故を起こしている人は案外多いのです。

被害者が、ほんのかすり傷で血がにじみ出ている程度であったのでとか、相手が大丈夫だと言ったからなどということで、そのままなかったことにしたというケースはと聞かれると、「あ、そういえば・・・」という言葉が出る人はたくさんいます。

それらは、場合によってはひき逃げになります。逃げたつもりなんてないし、悪意もないのにと思っていても、被害者の血のにじむひじやひざを見て、届け出しないのはタブーと考えましょう。

このたびの事故のように、それが原因で亡くなるまではいかなくても、被害者が骨折をしている可能性があっても解らないことがあります。

今回の事件は、加害者の事故に対する認識の甘さとも言えます。加害者になっても被害者になっても、事故をなかったことにするのは良くありません。

 

自転車で起こす事故についても厳しくなっている現在、この事件を他人事と考えられる人はいないでしょう。