Pocket

認知症高齢者が増加する日本の現状

認知症はすでに高齢者の4人に1人の割合となる日本では、徘徊などの認知症が原因で行方不明になる人が、既に1万人を超えるという事態にまでなっています。





しかも、その人たちが何らかの形で見つかったというのは、ほとんどなく、数百人が亡くなった状態で見つかる程度です。

特に行方不明になるのは、見守りの少ない独居老人と言われています。

しかし、一緒に住んでいても、昼間は仕事や学校に出払っている家では、その可能性は十分にあります。

この状況は日本全体に広がっており、どうにか対策をしなければならないと、自治体も躍起となり、保健婦や福祉士、医師などの見守りのためのプロジェクトチームなどを作り、独居老人の家庭訪問や電話での確認、配食サービスなど、高齢者見守りを充実させるための動きが見られるようになりましたが、まだまだ限界があるようです。

認知症は、発症するのが早めの人もいますし、これらのことが他人事であると思っている人は、認識をし直さなければならない状況となっています。

認知症の初期サインを見逃さない

認知症は、高齢になったら覚悟すべきことと考えている人も少なくありませんが、初期のうちに見つかれば、薬や食生活の改善などで抑えたり、直したりすることが可能なのです。

高齢者に限らず、中年以降の年齢となれば自分自身のこととしても認識して、認知症の初期サインを見逃さないことが肝心です。

もし、新しいことが頭に入らないとか、物忘れが多くなったとか、仕事や家事が段取り良く進められなくなったなどの症状が現れだしたら、認知症を疑いましょう。

しかし、そのようなことは、職場の同僚たちにも多く、書類を取りにデスクに戻ってきたけど、何をしに戻ってきたのかを忘れて思い出そうと必死になっているということも、よく見かけますし、用事があって二階に上がったのに、二階に上がった時には忘れてしまっていたなどという笑い話をよくしますから、だれしも同じであると安心している人たちのほうが多いようです。


また、その年齢が40代ぐらいであったりしますから老化現象の始まりの一端ぐらいに思い、認知症傾向と重要視することもなく済んでしまっています。

認知症ではないかと思ったら

アルツハイマーや脳血管性認知症が認知症のほとんどで、それらの原因は生活習慣病とのかかわりがあるのではないかと言われだしています。

だから、食事のバランスや定期的な運動などが認知症の予防になると言われています。また、認知症が発見された時には早期治療で効果が期待できる時代ですから、医療機関の「物忘れ外来」や地域包括支援センターなどに相談し、投薬や日ごろの生活についてのアドバイスなどを受けると良いでしょう。

自分自身の場合も家族の場合も同様です。小さな見逃しやすいサインに気づき、すぐに専門家に相談することです。

家族が何らかの事情で独居老人として暮らしている場合は常に電話や訪問をし、どのような生活をしているか、様子に変化がないかなどを確かめてあげて、不安な症状がある場合は強制的に専門家に見せるのではなく、よく話をしてから本人の意志で、治療をする認識を持つことが大切です。

自分を含め、だれにでもあることだからということを話してあげましょう。

一番苦しんでいるのは本人ですし、しかも認めたくないという頑なな気持ちがあります。自らが素直に受け入れられ、治療や生活改善に専念できることが大事です。

認知症高齢者行方不明者を作らないために

認知症の初期のサインを見逃してしまったために、認知症としては家族を苦しめる徘徊や奇声、被害者意識、排せつの異常な状況などが起こり、家族の絆にひびが入り、ストレスを抱えある日々になっている人たちも珍しくなく、苦しんだ挙句に無理心中をしたという夫婦などもニュースによくなっています。

既に重度になってしまった認知症高齢者を家族に持つ人は、自分だけでどうにかしようと思わずに、地域包括支援センターとか認知症や介護の電話相談などを利用して、国や自治体のサービスや施設入居、その他、解決を図るための方策を得ることが大切です。

もちろん、自分自身に認知症の不安を感じた時も同様に、すぐにアクションを起こしましょう。そう心がけることで、認知症高齢者の行方不明者も減るでしょう。何よりも一人一人の幸せにつながることです。