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女児は平成22年4月に母親からライターで肩をあぶられる虐待を受け、治療した病院から児童相談所へ通報されました。児相は母親と面談して指導を行いましたが、3回目以降から母親が姿を見せず、翌年3月に指導が打ち切られてしまいます。
更に、26年10月に女児は母方の祖母から髪を掴まれ1m引きずられる虐待を受けており、自身でそのことを学校に相談をしました。関係機関が対応を話し合う要保護児童対策地域協議会の出席者の多数が、児童相談所での女児の一時保護を求めましたが、児童相談所は対応に応じなかったということです。





引用元:引用:http://www.sankei.com/smp/west/news/150914/wst1509140041-s.html

 

児童相談所の役割について

児童相談所は0歳から17歳までの児童に対し、家庭や学校からの相談に応じること、保護者に必要な指導を行うこと、児童の一時保護を行うことが主な役割としてあげられます。

そして国民は、虐待を見聞きしたり、虐待されていると思われる児童を発見した場合には、速やかに福祉事務所、または児童相談所に通報しなければならないと、法律で定められています。

つまり、子どもが「助けて!」というサインを出していて、学校や周りの人だけではどうにもならないといった場合には児童相談所が子どもを保護しなければならないのです。
今回の長崎県では、病院からの通報を受けたにも関わらず母親への指導を満足に行わず、更には女児本人からの虐待の訴えにも、学校からの訴えにも、他関係者からの女児保護の訴えにも耳を貸さず、保護しなかったということになります。

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続いてしまった虐待

現在女児は父方の伯母のもとで生活しています。

しかし、そこに至るまでに女児は実の親、親族から虐待という苦しみを与えられ続けていました。

子どもが1番信頼をおけるはずの実の親から虐待を受け、周りからも保護の必要があると認識されていたのになかなか助けられなかったというのは、他の子どもにとっても不安要素となってしまいます。


今だ見えないところで虐待を受け続け、自分から助けて欲しいと言えない子どもが数多く存在します。

周りが気づいて助けようとしても、児相が対応しないということはとても大きな問題なのです。

裁判の意義

今回は児童相談所の対応が大きな問題となっています。

子ども本人や女児を知る周りからのヘルプのサインを受け止めなかったからです。

この裁判によって児相の対応が改善され、他の虐待を受ける子どもが「ここなら頼っても大丈夫だ、安心だ」と思えることが1番です。
しかし、それだけではありません。

今回の原告はたった10歳の女児です。弁護士へ相談したのは父方の伯母ではありますが、小さな女の子が自身の辛い経験を胸に、より良い社会にするために、より多くの子どもが救われるようにする裁判なのです。

慰謝料の金額はもしかしたら満足できるものではないかもしれません。

それでもこの裁判は他の子どもにとっても希望のある裁判なのです。

 

止まらない虐待〜子どもを守るのは?

今だに虐待の件数は増え続けており、児童の虐待死も増えています。

虐待とは、直接子どもの体を傷つけるものだけでなく、ネグレクトや精神的虐待も含まれています。

兄弟を差別して対応に差をつけたり、親が家庭で暴力を振るっているところを見せつけたりすることも虐待に含まれます。

これらは直接危害がないため、周りも気がつきにくいですが、子どもには大きなダメージがあるのです。

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もしも両親を頼れなかったり、親族からも虐げられていたら、学校や他の人に相談すること、そうしたら周りで一生懸命止めよう、守ろう、としてくれる人が必ずいます。

今回は女児の勇気で自分の生活環境だけでなく、長崎県という大きな社会も変わろうとしています。

最後の砦となる児童相談所が変わり、ここが子どもの最終の安心できる逃げ場となることを強く望みます。

しかし、母子家庭においては守る人が少ないこともあり近所や保育園等が、虐待してるのではと通報されると、そのまま子供が児童相談所へ連れ去られるという「児童相談所 拉致」が多くなってきています。

あなたのお子様は大丈夫ですか?