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安全保障関連法案と報道

テレビ局各局は、安保関連法案に関して不快や廃案を訴える方向のものばかりをお茶の間に届け、真偽の経過を客観的視点と中立的な立場で報道されていないのではないかと、ネット上でもささやかれています。

しかし、法案反対や法案は間違いという言葉ばかりがニュースにおいても飛び交っていて、ちゃんとした判断ができない視聴者の中には法案の中身を吟味することもなく、単純に反対を叫ぶ人たちが増えていきました。





テレビには審議している場面も与党の対応の批判や反対している議員たちの激怒ばかりが流されていました。

賛成者のインタビューはなく、反対者の意見や専門家たちの考えや解説ばかりがテレビの中を埋め尽くしていました。

しかし、報道することに責任のあるテレビ局はいついかなるときも公平さを欠いてはいけないのです。

意見の対立があった中でも、どちらかに偏ることなく多角的で客観的な報道をしなければなりません。

お茶の間にバッシングされるのが怖いのか廃案一色で報道されて、それを支持する人が多かったですが、がっかりする人も案外少なからずいたのです。

ひと月ほど前には安保法案の賛成者を招いて、賛成の理由を法案を解きながら述べてもらうという企画をしていたニュース番組もありましたが、「すべてのメディアは法案廃案を強く訴えなければ、日本の未来が暗い」というある新聞社の有名な人の一言が効いたのか、メディアの全てが右に倣えをしてしまいました。

メディアは客観的に多角的に細やかな分析で真実を

報道の世界は、だれもが使命感を持ち、正義感と情熱をエネルギーにして仕事をしているところなのですが、その正しさがつい持論や意見に置き換わってしまうことになることがありますから、それによりお茶の間に届けなければならない真実が曇ることになります。


どんな加工も付け加えもせずに、真実を伝えることが報道です。

今回の法案についても、お茶の間に解りやすく法案の内容を説明する報道よりも、これはだめだと危惧されることだけが流されました。

真実を理解した上で、自らが賛成か反対かの意見を持つという機会がなかったため、テレビや新聞がだめだというから、ダメなのだろうとなってしまいました。

 

報道ステーションに失望の高須クリニック院長

「平和安全法制定という表現を疑問視する」と国会から抗議の活動を報じた古館伊知郎の自分の意見を述べ、コメンテーターは法案の問題点のみを話すという「報道ステーション」の様子にあまりにも失望した高須クリニック院長は、9月いっぱいで「報道ステーション」のCM契約を打ち切ることにしたそうです。

院長が法案に対して賛成だからということではなく、報道する立場としてのあり方を忘れたニュース番組に腹立たしさを覚えたのでしょう。

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私たちは、メディアに踊らされることは多いです。

そこには騒ぎを起こしたり、盛り上げたり興奮させたりという目的のために少々ゆがめたものもたくさんあるからです。

だからこそ、信じるテレビ局やニュース番組、あるいはアナウンサーだけは真実をしっかりと届けてくれなければなりません。

一番信頼していたからこそスポンサーにもなっていたのでしょう。

これを真摯に受け止め、情報を発信する側の責任をわきまえた「報道ステーション」に戻ってくれることを祈ります。

また、我々も、情報を色々なところから収集することを忘れず、色んな観点から眺めて真実に近づく努力が必要です。

今回のこともツイッターなどのSNSで、法案の内容を知って自分なりに考えて、その上で自分なりの意見を持ったと言う人たちもいます。

高須クリニック院長や冷静に物事を調べて考えた人たちから見ると、議場の騒々しさはあきれかえるとしか言いようがないでしょうし、その興奮に乗じている報道の対しても目も当てられないという思いになっているでしょう。