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17日に大阪府警生活安全課特捜隊が、18歳未満である少女を雇用し、無許可でガールズバーを営んでいたとして、風営法違反、無許可営業、年少者雇用などの容疑で、大阪市北区堂山町にある「M」、大阪府市城東区今福西の「W」を摘発しました。
また、両店を経営する大阪府北区在住の韓国籍の男(29歳)を逮捕しました。
男は「18歳未満ということは知っていた」と容疑を認めているといいます。





事件の詳細

堂山町の「M」、今福西の「W」の両店では、中学校3年生を含む14歳から17歳までの少女5名が時給およそ1200円で勤務していたといいます。

店では少女らが1杯1000円のドリンクを客からおごられると、売り上げの3割である300円を受け取れるというシステムになっており、少女らは飲酒を繰り返していたとみられています。
また少女ら従業員が低年齢であることを売りに、路上では客引きが行われていました。
しかも両店ともに風俗営業の許可も得ていませんでした。

大阪府では数年前にも集中摘発が行われていた

2012年にも、大阪府警は初の集中摘発で、18歳未満を働かせたとしてガールズバー5店を摘発し、経営者ら7人を逮捕していました。

発端は、若い女性店員がカウンター越しに酒類を提供するいわゆるガールズバーで、18歳未満の少女を深夜に働かせるなどの違法行為が後を絶たず、大阪・ミナミで2012年2月、18歳の女子高生が接客中に酒を飲んだ後に死亡したことでした。

10代は人件費が安い

同年2月に兵庫県警生田署に摘発された神戸市中央区の「ナイトメモリー」経営者、和田純誌容疑者(当時27歳)は、

「従業員はみんな18歳未満の少女。人件費が安いし、こちらの言うことも聞きやすいと思った」
と供述しています。


この「ナイトメモリー」は、ガールズバーを名乗っていましたが、女性従業員を客の隣に座らせるなどの接待もしており、無許可営業による風営法違反にも該当していました。

そのほか、22時以降の深夜にもかかわらず少女に接客や客引きをさせており、欠勤した際には「罰金」を科すシステムにりなっていたといいます。

そのほかにも、同法違反容疑で「Bar Deal」の経営者、山根直人容疑者(当時24歳)が逮捕されており、女子中高生14~16歳の女子6名に深夜勤務をさせています。

この事件では、大阪府警が中学校の生徒指導を行う教諭から「生徒がガールズバーで働いているようだ」という連絡を受けて発覚しています。

そもそも労基法で禁止されている18歳未満の深夜労働

労働基準法では、18歳未満の年少者は22時から翌午前5時までの深夜労働が原則禁止されています。

ところがガールズバーの一部では、18歳未満の深夜勤務が横行しているのが現状です。
風営法の許可をとっていないところも多くみられます。

大阪・ミナミで女子高生死亡

大阪・ミナミで従業員の女子高生が飲酒後に死亡した事件では、必要な介抱が行われず、保護責任者遺棄致死の容疑で、元経営者の阪田淳容疑者(当時27歳)逮捕されました。

司法解剖で女子高生から検出されたアルコール濃度は、昏睡と思われる状態に達していました。

目を光らせていたにも関わらず…

当時、南署幹部は「こうした店がはびこれば、街全体のイメージダウンになる。違法店の排除を進めたい」と話しており、違法店が横行する背景には人件費を抑えるため10代ばかりを雇う店側の対応に問題があるとして、夜間の巡回など監視の目を光らせていました。

しかし今だに中学生も含む18歳未満の少女らを働かせている店が後を断ちません。
このような悪質な店は大阪府だけではなく、全国にはびこっているのです。

客引きのネタにされていることもあるので、利用客は気付いたらすみやかに通報するなど客側の対応も必要といえます。