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ノロウイルスに新型が!

嘔吐や下痢を引き起こす原因として有名なノロウイルスですが、そのノロウイルスの新型の感染が広まっています。
川崎市健康安全研究所と国立感染症研究所のチームによれば、日本国内で今年の初め頃から感染を広げており、一部の地域では集団食中毒も相次いでいるそうです。





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新型は免疫を持っている人がいないため、例年ノロウイルスの感染者が急増する秋〜冬の時期に大流行する可能性があります。

研究チームによると、埼玉、栃木、長野、川崎市の4自治体で検出された昨年以降のノロウイルスの遺伝子型を調べたところ、従来の”G2・4″型とは違い、新たな”G2・17″型が今年急増しているといいます。

川崎市ではこの”G2・17″型によるノロウイルスが原因で保育所や高齢者施設内での集団食中毒の発生がすでに19件起きています。
関西にも広がっており、国外では中国、台湾でも流行の兆しがあるのです。

ノロウイルスの症状とは

ノロウイルスに感染すると、だいたい24〜48時間の潜伏期間を経て食中毒症状が出ると言われています。

食中毒で感染した場合は前日かその前の食べ物が原因と思われます。

代表的な症状として、吐き気や嘔吐、腹痛に下痢、そして37〜38度の発熱があり、
ノロウイルス感染初期には微熱が出ることもありますが、感染者の自覚症状としては突然辛い症状に襲われることになります。

1日に何度も吐いたかと思えば今度は下痢を繰り返し、水っぽい便が続きます。

感染症胃腸炎の一種であるノロウイルスですが、健康な成人であれば1日から2日ほどの経過で症状は回復し、後遺症などもありません。

ノロウイルスに感染したとき注意すること

免疫力が強い人の場合は感染しても発症しなかったり、軽い風邪程度で済む場合もあります。
しかし免疫力の低いお年寄りや乳幼児の場合は重い症状になったり長引くおそれもあるので要注意です。


ノロウイルスは激しい嘔吐や下痢を引き起こしますから、感染した子供やお年寄りの看病や世話をすることで、吐瀉物などを介し二次感染してしまうケースが多くみられます。
適切な処理や消毒を行わなかったために感染を拡大させてしまう恐れがあるのです。

また他にも飛散した飛沫から空気感染することもあるため、トイレの換気を十分行うことや、使用後はトイレの蓋を閉めるなどの工夫や、トイレが複数ある家の場合はトイレを分けたりする必要があります。

ドアノブなどからもウイルスが見つかることもあるため、感染者自身も十分に手を洗い消毒しなければなりません。

ノロウイルスは消毒に注意が必要

ノロウイルスは水道水に含まれる塩素に耐性を持っており、エタノールでも不活化されません。

感染力も非常に強いため、ドアノブの他にもカーテンやシーツ類、タオルなどの日用品からも検出された事例があります。

消毒するときは”次亜塩素酸ナトリウム”などの塩素系の漂白剤を使用します。
この次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させてしまう恐れがあるため、消毒に使用した際はその後に十分拭き取ってください。

ノロウイルスには薬がない

ノロウイルスは抗ウイルス剤などの特効薬がまだありません。
そのため治療は通常は対症療法を行いて症状が治まるのを待つしかありません。

嘔吐や下痢を繰り返すため、脱水症状にならないように水分や栄養をとってください。
病院で相談すれば点滴などの処置をしてくれる場合もあります。

ノロウイルスを防ぐための予防対策

ノロウイルスが原因の食中毒にならないために、食品の中までしっかりと加熱することと、その食品を扱う調理器具や手指の消毒をしっかり行い二時汚染を防止することが大切です。

まず手洗いは、調理前だけではなく食事をする前、トイレに行った後はもちろん、看病などによりノロウイルス感染者と接触した後は必ず行ってください。

また爪の隙間に菌が滞在するのを防ぐため、短く整えることや、同じ理由で指輪などは外してから液体石鹸を十分に泡立てて、ブラシなどを用いてシワなどの細かい部分まで洗うように心がけてください。

手をすすぐ時には温かい流水で十分に洗い流し、清潔なタオルで拭き取りましょう。

石鹸事態にはノロウイルスを失活化させる働きはありませんが、脂肪などのタンパク汚れを落とすことでウイルスが剥がれやすくなります。

洗濯は?

吐瀉物や下痢で汚れた衣類は、マスクと手袋を着用し、バケツなどに入れて個別に洗う必要があります。

さらに塩素系の漂白剤を使って消毒してください。

他の洗濯物と一緒に洗ってしまうと、洗濯物だけでなく洗濯機自体がノロウイルスに汚染されてしまい、それが拡散してしまいますので気をつけてください。

新型のウイルスでもこのような対処は変わりません。
万が一に備えてしっかりと必要な対処を覚えましょう!