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10月2日の早朝に、東京の日野市の住宅で、8歳の男の子とその母親が血だらげで倒れているのが見つかり、現在2人とも重傷です。
警視庁は母親が無理心中を図ったものとみて調べています。





 

事件の詳細

日野市新町で2日午前4時半過ぎに「妻が息子を指した」と夫から通報がありました。
住宅の1階で寝ていた夫が、2階から「痛い痛い」という息子の声が聞こえて様子を見に行くと、小学2年生の息子(8歳)が布団の上で血だらけで倒れており、その傍らで妻(46歳)も血を流して倒れていたということです。

男の子は腹部など数十ヶ所刺されて重傷で、男の子の母親も腹部を刺し重傷です。
近くには血のついた包丁があり、父親が発見したとき、この母親は「しょうがない」と話していたということで、警視庁は母親が無理心中を図ったとみて捜査を進めています。長男は腹などを数十カ所刺されて重傷で、母親も意識不明の重体です。

この母親は一週間ほど前から「疲れた、死にたい」と夫に話していたそうです。

先月にもあった無理心中

9月24日には神戸市の県営住宅の一室で無理心中とみられる2人の遺体が発見されています。

24日午後6時頃、兵庫県警の署員が神戸市中央区下山手通の県営住宅の一室で、20代くらいの女性と女児が浴室で死亡しているのを発見しています。
県警によると、浴室内は内側から目張りがされており、七輪が置いてあったということで、無理心中を図ったものとみられています。

この部屋には22歳の母親と3歳の娘が住んでおり、母親の友人から「死にたいと言っているようだ、心配なので確認してほしい」と神戸市中央区役所が連絡を受けたものの、接触できず電話も繋がらないことから、区役所職員が同日午後4時過ぎに同署へ「自殺しているかもしれない」と通報したことから事件が発覚しています。


8月にも仙台で

8月4日午後11時半頃、仙台市若林区の会社員、佐藤一成さん(41歳)の住宅で、佐藤さんの妻と子供2人の計3人が死んでいるのを、帰宅した佐藤一成さんが発見しました。

仙台南署によれば、遺体は妻の直子さん(41歳)と小学5年生の長女の美羽ちゃん(10歳)と、長男の優成ちゃん(3歳)でした。
3人は寝室の布団の上で倒れており、直子さんの首には家具に繋がれたロープのような物が巻きついた状態だったそうです。
室内には荒らされた様子も、争った様子もないことから、同署は無理心中とみています。

また佐藤さんは直子さんの様子を「今年3月頃から眠れないと悩んでいた」と話しているといいます。

増えている母子の無理心中

無理心中の中でも、特に児童が巻き込まれるケースが後を経ちません。

悩みやストレスを抱えた母親が自殺を考え、自分がいなくなったあとの子どものことを思い無理心中を図るケースと、
子どもの育児や成長に不安がつのり、子どもの将来を悲観して一緒に死のうとする無理心中のケースとが主にみられます。

学校行事など育児に関するすべてのことを母親ひとりで抱え込んでしまい、周りの子どもと比較し悩んでしまうことも多いでしょうから、父親や祖父母、友人ら、そして行政など周囲のサポートが必要です。

周りにすでに相談していることも多いため、相談を受けた際は注意深く見守ってあげる必要があります。

危険な状態と判断したら、専門のクリニックの受診を勧めるなど、多角的な面からのサポートを考えましょう。

母親は誰でも少なからず育児に対して悩みを抱えるものです。
「母親なんだから育児をして当然」という考えを捨て、家族みなで理解し支えていかなければなりません。

未来ある幼い命がこれ以上犠牲にならないよう、母親を支える環境作りが必要です。