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肝がん細胞に栄養を運ばず壊死させる?

 

肝臓がんの細胞に栄養を運んでいる動脈を人工物で詰まらせて、死滅させてしまうという肝動脈塞栓療法というのは、既に30年近く前に放射線科の医師によって開発されていたのですが、今また注目を浴びています。

 

この療法は、必ずしも完ぺきではなく、どちらかと言えば外科手術やラジオ波よりも効果はとても低く、価値があるとは言えないため、しばらくは騒がれることはありませんでした。

 

兵糧攻めで10日ぐらいで死滅させられると言いますが、がんがきれいに死滅しなかったときは大きくなりますし、つめた栓が溶け出して流れてしまい、がん細胞が増えてしまったということもあったからです。





また、栓をしても新しく動脈が形成されることも大いにあり、ひどくなる結果もあったのです。

この塞栓は、動脈自体が壊死を起こさないようにも気を付けなければなりませんから、自由自在に栓をして回るわけにもいきません。

 

それでも、塞栓療法が利用されるのは

 

肝臓がんそのもの、再発性が高くて転移もあっという間ですし、完治がしにくいものです。

そのため、どんなことをしても治療効果はそれほどなくて、この塞栓療法も再発の率の高い療法です。

早期の小さながんには効果がありませんし、塞栓のためのカテーテルを一度ではなく、何度も使うとなると、動脈に傷をつけることもあります。

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しかし、この療法は、手術と比べて体への負担が少ないので、身体が弱っていたり、いくつものがんが肝臓全体に広がっていて手術ができにくいかったりすると利用されます。

ほかの治療法も一緒に並行して行いやすいということもあり、ずっと利用されていました。


 

臓器の中でも肝臓は手術よりも少しでも効果のある治療法が模索されていて、その結果、肝臓がんにおいては、ラジオ波で焼灼したり、色々な注入物に頼ったり、凍結療法を用いたりと、その治療法が増えました。

 

個々において合った治療法を用いるのが一番なのですが、この塞栓療法と注入療法を用いた方法が、最近最も効果が高いのではないかと言われだしました。

 

 

自分自身も検診の大切さの認識を

塞栓は、ダブル効果を得るために、抗がん剤の注入と一緒に行われるのが常識となってきています。

 

肝臓がんに効く抗がん剤は無いと言われるくらい、従来の抗がん剤は効果がない場合も多かったようですが、それにインターフェロンやそのほかの効果の期待できる新しい薬剤をプラスした肝動脈内化学療法が試みられるようになりました。

 

特に、このインターフェロンは効果が期待できる薬剤だと言われており、肝臓がん患者に希望の光が見えだしたということで、大いに注目を浴びだしました。

 

しかし、この薬剤は保険適用外です。

少しでも早く保険適用となるよう、医師団の皆さんが努力を惜しまず、臨床検証をしてくださっていると聞きます。

 

肝臓がんは、食道がんなどと同様になかなか自覚症状が現れず、手遅れになってから医師に診せることになる人が多いようです。

 

自覚症状だけでなく、検診をしても見逃されることがあると言われていますから、よほど細かな検診をしてもらわないとなりません。

 

芸能界の皆さんが、次々とがんで亡くなったのはショッキングでしたが、やはり、仕事が忙しいから我慢ができればしようという状況ががんを大きくさせてしまったり、転移させてしまったりということにつながっています。

 

ましてや自覚症状がない肝臓がんにおいてはなおさらです。

 

体がだるいけれど、仕事が忙しいから我慢するという状態になります。

 

他の人のがんによる死亡などを「明日は我が身」と心得て、毎年がん検診は行うべきでしょう。

 

検診方法により見つかりやすいがんと見つかりにくいがんが違いますから、色々な種類の検診をして、自分自身が早期発見することの大切さを認識することが、とても必要なのです。