電車マナーでの携帯についてのお願いが変わりつつあるのは

2013年、総務省が携帯電話の電波が心臓ペースメーカーに影響を及ぼすことについて、数センチという非常に近い状態でなければ、ほとんど影響を与えないため、携帯電話に関する規制を緩和する指針を出して以来、その後の電車会社の携帯マナーのお願いについて、大きく変化が見られました。





古い携帯においては、基地局を探すのにとても強い電波を発していたため、心臓ペースメーカーに大きな影響を及ぼし、亡くなる可能性も十分にあったそうですが、電波出力の非常に高い2Gはどこの携帯電話会社もサービスを終了し、全ての携帯電話が3Gや4Gとなり、そのような心配がなくなってきたということで、この内容が出たということです。

 

しかし、これに応じて電車会社による変更内容は違っていました。2014年には優先座席にだけは気遣うアナウンスをしながらも電源オフの呼びかけをやめることにしたところもあれば、混雑したとき以外はスマホ利用を構わないことにするというところもありました。

 

けれども、これからも電源オフを呼び掛けていくと言う変更に消極的なところもあれば、様子を見ているところや車内アナウンスの見直しの慎重に検討をしているところもありました。

 

今では、どこの電車会社も、電車の中では優先座席以外はオンにしながらも、周囲を気遣い、電話をしないようにすることや音量が聞こえるように音楽やムービー視聴を行わないのが、呼びかけなくても当たり前となっていますが、なかなか守れない人たちがいます。


 

 

悩んでいた電車会社の心の奥

 

確かに心臓ペースメーカーに携帯電話があまり影響しないということであっても、お願いの緩和をしたくない、あるいはどうしようかと悩む電車会社には、それでもなお心臓ペースメーカーを利用している人たちが不安になることに配慮しなくてはということで、2年たった今でも「優先座席付近では携帯のスイッチを切ってください」のお願いアナウンスをしている電車もあります。

 

本来、どのようなアナウンスも規則ではなく、マナー意識ということでお願いとしてアナウンスされていますのでそれを無視する人は4人に1人いると言われていました。

優先座席近く以外は電源をオフにしなくても良いと言えば、携帯電話に関わるマナーの全てが崩れてしまうと危惧したというのも、変更したくないという気持ちの奥にある理由だったようです。

スイッチをオンにしても構わないということは、何をしても良いということと錯覚する人が増える可能性がありました。

 

今でも、車内アナウンスで、電話をかけることや音量が聞こえる状態で音楽が聞こえることなど、周囲の人たちに迷惑をかける行為は辞めるようにお願いをアナウンスしていますが、守らない人は2割程度はいるということでした。

 

しかし、2015年の8月には、総務省が、携帯電話が心臓ペースメーカーに近接しても影響があるとは限らないという内容から、さらにお願いアナウンスを変更することになりそうです。

 

え?携帯電話って電車内のどこでもオフだったの?

「何年も前から携帯電話を電車の中でオフにしていなかった、使わなかったさえ別によかったのでは」と言っている人もいるくらいです。

携帯電話に限らず、子どもを電車に中で自由にさせたり、大きな声でしゃべったり、飲み食いを大胆に派手にしたりということも減らない理由も解りそうな気がします。

 

電車内で、どんなことが他人の迷惑になっているかということ自体が解らない人たちが多いようです。

今回の総務省の指針内容でスマホの安全性が謳われたものの、マナー違反からけんかや暴力行為に至ったこともありますから、人への気遣いや配慮に欠ける人の存在がある限り、電車内の安全性は謳えないでしょう。

 

スマホの進歩と一緒にそれを持つ人間の中身の進歩もしなければ、マナーの呼びかけも無意味になってしまうでしょう。