愛知県小牧市「TSUTAYA図書館」反対

愛知県小牧市は小牧駅前に地上3階しか1階のカフェ付き図書館を20億円もかけて建設を予定していました。

 

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しかし、それほどの大きな図書館を、どのような専門家が管理し、どれだけのスタッフを必要とするのか、どのように維持をするのかということが、莫大な建設費用のことを含め、心配されていました。

 

小牧市は、管理を俗にいう「TSUTAYA図書館」というTSUTAYAが行っているカルチュア・コンビニエンス・クラブ、略してCCCという事業に任せたいという意向を持っていました。

 

既に佐賀県武雄市の図書館は全てをCCCに任せて運営されていますし、まだまだ他にもCCCに依頼をしている自治体がありますので、そうなるかと思ったのですが、小牧市は住民投票を行い、その投票率は5割以上であり、殆どの人が反対ということでしたので、市民の気持ちを大事にするという回答がなされたということです。

 

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今後、CCCを頼らないとなると、図書館建設も考え直す必要があるだろうということです。

 

どこの自治体もCCCを利用したい理由

佐賀県の武雄市の図書館は、既に「TSUTAYA図書館」となっており、昔とは違った斬新な管理と運営がなされています。

本の貸し出しは、全て自動貸し出し機で行われます。


もちろん無料ですが、Tカードを用いて借りることでTポイントがつくという仕組みになっています。

 

従来の図書館の分類は、4ケタのコード番号でされていましたが、この分類方法では、図書に携わる人たちにしか解らず、我々には非常に不便なものでした。

 

CCCは、それを「生き方」や「暮らし方」の視点で分類することに工夫をしているため、初めて図書館を用いる人たちにも、比較的目的の本が見つかりやすいので助かると評価している人も多くいるようです。

 

しかし、図書館の常識であった会話や雑談の禁止は、図書館から人を遠ざけるということで禁じていないことやBGMを流すなどの運営の在り方について、落ち着かず、これでは図書館ではないという不満も多くあるようです。

 

時代に合った図書館の在り方を模索しているため、世代間の考え方のギャップとも言えますが、今後の世代が望む図書館の在り方にも、必ずしもマッチしているかどうかというのは疑問が残ります。

 

結局、CCCはTSUTAYAの次世代金儲け?

佐賀県の武雄市に続いて、神奈川県や宮城県においてもCCCを指定管理者として依頼する動きがあり、今後、ますます発展し続けるでしょう。

我々からすると、業者に任せると自治体の維持と管理のコストを下げ、業者もまた、素晴らしい建築物を無料で用いて利益を得るという持ちつ持たれつの関係で、どちらにとっても良い関係になるのではないかと想像されるのですが、図書館の中では、本の販売もしていますし、カフェの営業も行われています。

 

市立図書館としての機能のみではありません。

TSUTAYAは寄贈も行っていますし、指摘があれば運営の仕方の改善も行っているようですが、どうも集客利用されているような感じがするという人たちも多く、他の自治体でも住民投票をしたとしたら反対票のほうが多いかもしれません。

敢えて行ったのは小牧市だけです。

 

今後、図書館の建て替えにより、全てのスタッフがCCCスタッフの管理下になるところは、少なくないでしょう。

斬新なTSUTAYAの金儲け作戦と言われても、自治体にとっても助かることの方が多いようで、住民に関係なく、無言実行がされるかもしれません。

 

ただ、CCCによる管理ができるからと、図書館を大きく建て替えたり、新しく作ったりと不要な税金を使うというのは、だれも賛成はしないでしょう。