2015年現在、日本のメディアで大きく取り扱われているノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授の大村智(80)とノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章(56)が世間の注目を集めています。

連日ノーベル賞を受賞した彼らのインタビューが話題になっていますが、そもそもノーベル賞とは一体誰が決めているのでしょうか。





さらにノーベル賞を受賞したら賞金はいくら貰えるのかとても気になります。

 

ノーベル賞を始めたきっかけは?賞金はどこから?

スウェーデンの化学者であり発明家・実業家のアルフレッド・ノーベルの遺言書がきっかけです。

ノーベルといえばダイナマイトを発明して巨万の富を築いたことでも有名ですが、弾薬や兵器をもとに富を築いたノーベルには一部から批判の声が上がっていました。

 

1888年、兄のリュドビックがフランスのカンヌで死去した際に、ノーベルと勘違いしたフランスの新聞に「死の商人死す」との見出しで報道され、自分の死亡記事を読む羽目に。

 

困惑したノーベルは死後自分がどのように記憶されるかを考えるようになり遺言書を残しました。

 

その内容が「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。

 

私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」と。

彼の死後、遺志を受け継ぐためにノーベル財団設立委員会を結成し、賞設立の準備を行いノーベル賞とされました。

 

 

各部門は?

  1. 物理学賞
  2. 化学賞
  3. 生理学・医学賞
  4. 文学賞
  5. 平和賞
  6. 経済学賞

となり、特に自然科学部門のノーベル物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の3部門における賞は科学分野における世界最高の栄誉であると考えられています。
ノーベル経済学賞はノーベルの死後にスウェーデン国立銀行が設立した賞で、ノーベル賞の公式HPにも正式なノーベル賞とは言えないと記載があります。

 

誰が選んでるの?選考基準は?資格は?

物理学賞、化学賞、生理学・医学賞はスウェーデン王立化学アカデミーが選考します。

スウェーデン王立化学アカデミー
スウェーデン王立化学アカデミー

生理学・医学賞はカロリンスカ研究所が選考します。

カロリンスカ研究所
カロリンスカ研究所

文学賞はスウェーデン・アカデミーが選考します。


スウェーデン・アカデミー
スウェーデン・アカデミー

平和賞はノルウェー・ノーベル委員会が選考します。

ノルウェー・ノーベル委員会
ノルウェー・ノーベル委員会

 

 

 

これらの機関が世界中の研究者や過去の受賞者たち1千人以上に推薦状を求めますが、返信されるのは10~15%くらいみたいです。

 

その返信された中から専門家が研究業績や論文を徹底的に調べたのち、委員会で10人ほどに絞り込むみたいです。

 

そして最終的に数人に絞り、最後は多数決で受賞者が決められます。

 

ここで気になるのが選考基準ですが、実は明確な基準があるわけではなく、注目されている研究であるか、受賞候補者の研究で一番重要な点は何かなどがポイントになっています。

 

ただ、過去の受賞者からの推薦の影響力が大きいと言われています。そう考えるとノーベル賞受賞国が多いほどその国の候補者には有利だったりするのかもしれません。
そして賞を貰える資格として生存していることが条件です。

 

1973年までは、故人に対して授賞が行なわれたこともありましたが、1974年以降は、授賞決定発表の時点で本人が生存していることが条件とされています。

 

ただし、授賞決定発表後に本人が死去した場合には取り消されることはないとされています。長生きすることがコツですね。そう考えると長寿国の日本なんて凄い有利ですね。

 

ノーベル賞を獲ったら賞金はいくら?

ノーベル賞の賞金額は基本的に1千万スウェーデンクローナ、つまり日本円になおすと

約1億5千万円です。

 

ただし、ノーベル賞は1部門につき最大で3人と決まっており、3人受賞した場合は3人で等分するか最も貢献した人に半分、残り二人に4分の1ずつ贈られるのが普通みたいです。

 

しかもこの額はノーベル財団の資産運用の状況によって変わるみたいです。

山中伸弥京都大教授の際は800万スウェーデンクローナと言われています。

 

さらに税金もかかるみたいですが、経済学賞を除く5賞はノーベル財団が運営する基金から賞金が払われ、非課税となっています。

 

この資金ですが、ノーベル財団が管理していて、遺産の利子と株式や不動産投資で資金運用しているみたいです。

その為、年によって貰える金額も変わってしまうわけです。
とはいえノーベル賞はお金よりも研究者としての名誉を得られる方が大きいと思います。

 

今後もノーベル賞の受賞者の動向が気になりますが、何かと暗い話題の中明るい話題を提供してくださる日本の研究者はじめ、各部門の候補者の方々には期待と感謝の言葉を贈りたいと思います。